日和違い

ある男が用事があって出かけようとする時の話。雨が降るかどうかが気になるので占って貰うと「今日は降る日和じゃない」と言われたので傘を持たないで出かける。すると激しい雨に襲われる。仕方なく米屋に俵を借りてそれで雨を凌いだ。

ひどいじゃないかと後で占い師に文句を言うと、あれは「今日は降る」「日和じゃない」という意味だったと弁解される。

さて、数日後に出かけようとする時、今度は占い師をあてにする訳にはいかないので、町の人達に聞いていく。これが全て洒落になっていて面白い。魚屋に出会った場面で、「大降りかな」と聞くと、「ブリはないけど、サワラやったらある」、「何、サワラ。俵は勘弁してくれ」