2005-01-01から1年間の記事一覧

 宗徳院

或る若旦那が旅の途中の御茶屋さんで女性に出会う。女性の忘れ物を手渡すと、女性は崇徳院の歌の上の句「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の」だけが書かれた紙を受け取る。つまり、また会いたいという意思表示という訳だ。 その若旦那の知人が大阪中を、上の句…

 くやみ

お葬式の受付での話し。二人組が受付をしていると何人かが訪れてはお悔みを言う。最後に訪問してきた男が、場所・状況をわきまえずに、女房とののろけ話をする性質で、今日も受付でのろけ話を始めてしまう。 長々と話をした所で、女房が家で待ってるから、と…

 寝床

浄瑠璃が大好きな大旦那が今日も近所の人達を集めて浄瑠璃を聞かせようとしている。 所が誰も聞きたがらない。下手だからだ。それで皆は丁稚の男を使って、断りを入れる。大旦那はご機嫌斜め。これはまずいと思った丁稚は近所を説得して皆が集まる事になった…

 つぼ算

つぼを買おうとする男が、頭の切れる男を連れて瀬戸物屋に買いに行く。 まず、男達は3円50銭の1回りの大きさのつぼを3円に値切って担いで帰っていく。近所を一周してからもう一度瀬戸物屋に行き、2周りの大きさのつぼに交換したいと申し出る。本当は1回りの…

 高津の富

桂枝雀の落語大全のCDが手に入ったのでぼちぼち聞こうかと思っている。適当に粗筋でも書き残そうかと思っている。貧乏な旅人が、宿屋で自分は大金持ちだとホラを吹く。そうすると宿屋の主人から宝くじ=富を買ってくれと言われて流石に断れない。本当に一文…