つぼ算

つぼを買おうとする男が、頭の切れる男を連れて瀬戸物屋に買いに行く。
まず、男達は3円50銭の1回りの大きさのつぼを3円に値切って担いで帰っていく。近所を一周してからもう一度瀬戸物屋に行き、2周りの大きさのつぼに交換したいと申し出る。本当は1回りのつぼの2倍、つまり7円なのだが、これをまず6円に値切ってしまう。
それで、さっき渡した3円と、1回りのつぼを3円で引き取って貰って、合計6円払ったことになると言って騙そうとする話。
男達に言われている間に、訳がわからなくなって、瀬戸物屋は「もう、持ってってくれ」というオチ。

瀬戸物屋が、支払い額がどこかおかしい事を感じながら、どうしてもそれが判らない、その様子が面白い。