2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

池上彰 世界地図から世界を見る

幾つかの世界の地図を使って、国の関係や世界情勢をかいつまんで解説するスタイルで、判りやすい内容だったが、案外知らないものだということを知ることにもなった。例えば、 イラン民族はアラブ人ではなくアーリア人。言葉はペルシャ語で、アラビア語ではな…

竹中式マトリクス勉強法

竹中平蔵の講演を聴いたことがあり、そのよどみない論理展開に感動したということもあって本書を手にした。 1〜2時間程度で読み終えることができた。同氏が勉強をする上で取り組んできたことが書かれているのだが、目から鱗が落ちるような新しい手法がある…

ケースで学ぶTOC思考プロセス

制約条件の理論、TOC(Theory of Constraints)は、生産管理においてはボトルネックがスループットを決定するのであり、スループットを上げる為にはそこに焦点を当てるべきだとする理論で有名だが、本書はそのTOCの考えを意思決定の場に持ち込んだ「思考プロセ…

マーケティング優良企業の条件

企業の目的が利益の追求だとして、どうすればそれを最大化できるのかは誰しも知りたいところ。コトラー氏はマーケティングの意義を、顧客の創造とイノベーションだと言い表している。市場でコモディティ化が進む中、そういった市場では少しばかり技術が目新…

夢たまご

食べると夢を見るという「夢たまご」を売り歩いている夢たまご売りがいる。ある男がそれは面白いという訳で、試しに買って食べる。すると夢の世界に入ってしまいそこでは自分が夢たまご売りになっている。夢たまご売りの家に帰って酒を飲んで、女房にちょっ…

三十石 夢の通い路

男二人が京都から大阪に帰ろうとする所から。お土産を買って、三十石という乗り合い船に乗ると、日は暮れて、乗客は眠りこけて夢を見ながら大阪に向かう、という噺。 この噺は東の旅というシリーズの最終話に当たるもので、喜六と清八という二人連れがドタバ…

HAPPY

山の向こうに幸福があると聞いた男が、山を超えてやってくる。そこで老婆に出会う。老婆曰く。昔、自分が娘のときに両親も無くし失意の底にあって死のうとした時に老人が現れて、山の向こうに「幸福」という生き物が住んでいてそれに会えば幸福になれるから…

かけがえのないもの

養老氏が「かけがえのないもの」と見ている自然とか人の事とかにまつわることを書き連ねた随筆のようなもの。どうしたらこれほどの見方が沸いてくるのだろうかと、感じ入ってしまう。常にこれらの事に真正面から向き合って来たからなのだろう。豊富なエピソ…

ゴールドラット博士の論理思考プロセス

如何にしてスループットを最大化できるかという課題に取り組んだTOC(Theory of Constraints)の一つに論理思考プロセスがある。TOCでは全体最適を視野において制約条件に着目するアプローチであり、それは物理的なものもあるが、その上のレベルあるのがポリシ…

日産らしさ ホンダらしさ

副題の「製品開発を担うプロダクト・マネジャーたち」に引かれて手にした本。前半の日産の部分しか読まなかったが、自動車開発の特に上流設計にかかわる組織が、古くは戦時中の飛行機開発の中核をなしていた人達が、終戦と共に自動車産業に移転し、それまで…

ROBOT SHIZUKA-CHAN

今時の家電は色々としゃべり掛けて来る。時計は「○時X分です」、ベッドは「眠れ良い子よ(子守唄)」冷蔵庫は「○○が解けてます」。姉に留守番を頼まれた枝雀はしゃべりたててくる家電に囲まれて閉口する。やがて帰ってきた姉は、店の人に勧められてたというロ…

電器店のソフト陳列棚

先日近くにある大手電器屋さんに行ったときの事、買おうかどうしようか迷ってたソフトがあったので、それがあるかどうか、ソフトがおいてあった棚を見に行くと、以前はそれなりにおいてあったパッケージソフトが、殆どないので驚いた。探していたソフトが無…

景清

目を患ってしまい失明した男、絶望に打ちひしがれながらも知人の勧めもあって観音様に願を掛ける事にする。観音様にお参りに行くと同じ境遇の娘がいて懇意になり、あろう事か賽銭を盗んでそれで酒を飲みに行ってしまう。これでは治る訳が無いと知人は清水寺…

戻り井戸

ある男が気がつくと井戸の中にいる。何が起こったのか判らないまま助けを呼ぶと、近くを通った農家の二人が助けてくれ、家にいって気付け代わりにと酒を振舞ってくれる。はじめは今の都会は田舎を見習うべきだとか、世の中はおかしな方に向かっている、とい…

不精の代参

無精者の男が知人の代わりにお参りに行ってくれないかと頼まれ、断るのが面倒くさいという理由で引き受ける。背中を押して貰った勢いで歩き出し、到着したら参拝者に代わりに拝んで貰い、また背中を押して貰って帰りの途に着く。 弁当を貰っていたのだがそれ…

恨み酒

ある男が酒を飲みに行くと、この店には10年くらい前に来たことがあるという。散々酒を飲んだ後、10年前に勘定を払えなかったものだからこの店の人にひどい目にあった、その時の者を出せといい始める。店の主人はビックリするが、いやもう昔の者はいないと取…

トヨタ生産方式

自動車業界のマーケティングについて調べている内に目に入ってきた図書で、「脱規模の経営をめざして」という副題に多いにそそられて手にする事にした。 大野副社長は当時アメリカに如何にして追いつくことができるのかを考えた末に、徹底的な無駄の排除に出…

瑞泉寺と水仙

新年最初の鎌倉散歩は瑞泉寺に向かうこととした。七福神めぐりをするという案もあったが、それは時間もかかりそうだったし、この瑞泉寺の水仙を一度見てみたいと前々から考えていたので。 鎌倉駅周辺から小町通りはいつもよりも人が多くてスタスタとは歩くこ…

義眼

ある男が義眼を入れて貰い、馴染みの女のところで過ごす。その隣に泊まっている酔っ払いの男、隣の様子が羨ましくて、やがてその様子を見ようと隣の部屋にしのびこみ、間違って義眼が入った湯呑の水を義眼と一緒に飲み干してしまう。 酔っ払いの男、お通じが…

いらちの愛宕詣り

いらちとはせっかちな人の事。そのいらちの男、知人に直す為に愛宕さんにお参りに行くことを勧められる。いらちなので早速出かけようと気がはやる。なんとか翌朝出かけるのだが、方角を間違えたり、間違えてお賽銭を沢山入れたり、まあそそっかしい事。 帰り…

代書

ある男が就職しようというので履歴書を書いて貰おうと、代書屋、今で言う司法書士のところを訪ねる。代書屋に問われるままに誕生日やら職業やらを答えるのだが、的を射ていないままに代書屋はなんとか書いていく。何か表彰されるようなことはあったか?と聞…