日産らしさ ホンダらしさ

副題の「製品開発を担うプロダクト・マネジャーたち」に引かれて手にした本。前半の日産の部分しか読まなかったが、自動車開発の特に上流設計にかかわる組織が、古くは戦時中の飛行機開発の中核をなしていた人達が、終戦と共に自動車産業に移転し、それまでの開発スタイルを持ち込んだということは興味深い。商品設計として商品主管が開発からマーケティングまで関連する組織を統括するスタイルとなる。そしてゴーン新体制になったとき、その商品主管の仕事はプロダクト・ディレクターとチーフ・プロダクト・スペシャリストに分けられ、より責任を明確にする方向へと向かう。大胆な変革であり、ゴーン体制の思い切った舵取りが伺える。

かなり日産の商品企画周辺の事がうかがい知れる面白い本だった。が、タイトルの「日産らしさ」はピンとこなかった。