2009-01-01から1年間の記事一覧

100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図

原題は"The Next 100 Years - A Forecast for the 21st Century" 地政学、要は世界地図に占める地理的な条件を元にして、今後の世界地図を占おうとしているということだ。地政学だけではなく、これまでの歴史から各国の民族性も考慮している感じがする。 ア…

河豚鍋

参照:桂吉朝河豚を貰った旦那、鍋にしたものの食べるのが怖い。知人に先に食べるように勧めるが、河豚だと知るとやっぱり怖い。そこで、やってきたおこもさんに与え、どうやら食べてもなんともなかったようなので二人はやっと安心して箸をつける。食べ始め…

芋俵

音源:立川談志 談志百席 二人組みの泥棒が金持ちらしき店に忍び込もうと考える。その手口というのが、一人が芋俵に入っておいて店に預かってもらい、夜になって店が閉まったら芋俵から出て盗みを働こうというものだ。 首尾よく芋俵に入ったまま店の中に入れ…

坐禅1日体験

一度は坐禅をちゃんと学んでみたいと思ってたので、朝日カルチャースクールの講座に参加する。 鎌倉五山・建長寺の坐禅1日体験 臨済宗建長寺派 教学部長 永井 宗直 建長寺に到着するとまだ9時半ということもあってか参道にはひとはまだまばら。今日は最高気…

朝日新聞 百年読書会

記念品が届く。 文庫本サイズのブックカバーだ。

小林秀雄 文学の雑感

例によって一つのテーマを徹底して掘り下げる姿勢は同じで、小林秀雄の講演CDも3作目になるので、口調にも慣れてきた。研究している本居宣長に触れて、宣長の歌が紹介される。 敷島の 大和心を 人問はば 朝日に匂ふ 山桜花 桜と言えばソメイヨシノが殆どだが…

司馬遼太郎「坂の上の雲」を語る

文芸春秋の特別企画から。 日露戦争は祖国防衛戦争でした。強い相手に対して、弱い自分がなんとか生き延びるため、知恵を働かせている。知恵はむしろ弱いものが持っているものです。弱いものが持っている知恵を働かせ、べつに政府が宣伝したわけでもなくて、…

野ざらし

音源:五代目 三遊亭圓楽 「どこの骨だ」「新朝の幇間(たいこ)です」「しまった。昼間のは馬の骨だった。」このサゲがさっぱり判らなかったので、麻生芳伸の「落語百選」を引く。新町(しんちょう)は台東区浅草付近の事で、昔は太鼓屋が沢山あり、その太鼓は…

茄子娘

音源:九代目 入船亭扇橋 戸塚宿から一里ほど入った鎌倉山の山間の寺にいる一人者の和尚、本堂の脇の畑で野菜を作っているのだが、なかでも茄子が大好物。 和尚が寺祭りの前日に蚊帳に入って寝ようとしていると、若くて綺麗な娘が現れるのだが、茄子の精だと…

北鎌倉から鎌倉へ

本日のコースは北鎌倉を下車し、亀ヶ谷坂切通しを通って海蔵寺を見物し、小町通りあたりでお昼をとっておしまい。 鎌倉で食事をするときは、日頃どこでも食べられるようなものとは違ったメニューにしたくなる。あかねという小さなお店で五目ちらし寿司を食べ…

いが栗

参照:桂歌丸 ある商人が道に迷っているとき、辻堂にいが栗頭のお坊さんがいるので道を尋ねるとなにやらぶつぶつと唱えてばかり。商人は気持ちが悪くてその場を立ち去り、一軒の民家を見つける事ができる。その民家に止めてもらえないかと相談すると、その家…

茶の湯

音源:柳家小三治 息子に家督を譲ったご隠居さんが暇をもてあまして何か風流なことを始めようと茶の湯をやってみようということになるが、全く心得が無いものだからどうすればいいか判らない。小僧の定吉と相談した結果、青きな粉に椋の皮で泡立てるというと…

1Q84

前半(Book 1)を読んだところまでではミステリー小説のような感覚でどんどん読み進んだが、後半(Book 2)に入ってからはなかなか難解。リトルピープルは何を象徴しているのか、教団のリーダーの行為は善なのか悪なのか、空気さなぎは何なのか、天吾と青豆が引…

円覚寺 土曜坐禅会

坐禅になんとなく興味があったので初心者向けという円覚寺の土曜坐禅会に参加する。13時20分開始というので少し早く到着すると既に何組かが居士林の前に。外国人もいる。最終的には50人くらいになっただろうか。毎週やっているというのに、こんなに多くの人…

オンブバッタ その2

とうとうオンブバッタの成立。 おかげで、ミントの葉っぱはかなり食べられてしまってみすぼらしくなったので、挿し芽で増やすことにした。

お初徳兵衛 馴れ初め

参照:古今亭志ん生 「船徳」では満足に船を操れなかった徳兵衛も、しっかりと修行を積みながら三年も経過すると、その漕ぎ方のが上手くて男っぷりもいいという評判で、 芸者衆から徳兵衛の船に乗りたいと言われるようになる。 ある日、売れっ子の美人芸者の…

建長寺ツアー

建長寺を紹介するツアーがあり、運よく抽選に当たったので参加することができた。何度か拝観したことはあるが、何気なく見ているのとは違って、人の説明を聞きながら回ると、当然得られる知識も違うし、集中して拝観することもできる。 見所は三門で、普段は…

船徳

音源:古今亭志ん朝 偉い人あるいは身分の高い人が何か新しい仕事を始めようというのは、仕事を面倒見る人達にとっても本人にとってもあまり都合がいい事じゃない。周りの人達は気を遣って、教えてやろうって感じで指導するのも具合が悪く、じゃあ勝手にやっ…

小林秀雄 現代思想について

テーマは前もって決めていないと言いながら、自身が直に60歳になることに触れ、歳を取ることと思考する事にどんな関係があるかから入っていき、少しずつ話が展開されていく。自分はこう考えるという自説を先人の教えの解釈と対比しながら述べるスタイルもあ…

茂木健一郎 とやま夏季大学

mp3で公開されている講演を聞く。講義と質疑応答を合わせて3時間を越える。最初の講義は「いかにして変わる事ができるか」という事がテーマ。 それには「偶有性」が深く関わっていて、判っていることと判ってないことは半分ずつあるということで、その判って…

舟弁慶

参照:桂枝雀喜六が清八に船遊びに誘われる。喜六はいつも旦那衆のおごりで遊んでるもんだから「弁慶はん」というあだ名が着いていて、割り勘で行って弁慶はんと言われるのは割が合わないとゴネるが、清八が、もし弁慶と呼ばれたら自分がお金を出してやろう…

夏の東慶寺と海蔵寺

夏の暑い時分に鎌倉を歩くのは結構きついのだが、今日は曇り気味の天気だということなので、早めに出かければよかろうと、午前中に切り上げるペースで出発。 北鎌倉駅を下車して東慶寺に向かう。まだ九時という事もあるだろうが、暑いからだろう、人はまばら…

皿屋敷

参照:桂枝雀話の大筋は前半と後半に分かれていて、前半はお菊の幽霊が出てくるようになった経緯の話で、後半はそのお菊の幽霊とのやりとりをコミカルに描く。代官の青山鉄三は腰元のお菊に惚れているのだが、お菊は三平に操を立てて、鉄三の言うとおりには…

オンブバッタ

しばらく前から鉢植えのミントにオンブバッタが2匹住み着いている。大きいのと小さいのがいるので、恐らくメスとオスではないかと思っている。 ミントの葉が小さな虫食い状態になっているので、毛虫でもついてるんだろうかと思っていた。初めの頃は気に掛け…

唐茄子屋政談

参照:古今亭志ん朝 ある若旦那、女遊びの度が過ぎて、家を追い出されてしまう。行くあてもなく、食べる事もままならず、ついに橋から身投げしようとした時に叔父に助けられる。叔父は、改心する気があるならと、燃えるように暑い最中、唐茄子(かぼちゃ)を売…

千両みかん

参照:桂枝雀、古今亭志ん生呉服屋の若旦那の元気が無くなり衰弱していく。父親に頼まれて番頭がその理由を訪ねると、みかんを食べたくて仕方が無いというのだ。人がいい番頭は、それなら自分がみかんを持ってきてやると安請け合いするのだが、季節は真夏、…

ノルウェイの森

新刊の発行やイスラエルでの受賞と講演などで話題になっている村上春樹だが、これまで読んだことが無いので何か読んでみようと本書を選ぶ。読みやすい作品で一気に読み進んだ。ついのめり込んでしまう。登場人物が絞り込まれているので展開が飲み込みやすい…

サッポロ

夏の医者

参照:桂枝雀夏の暑い盛りに畑仕事をしていて親父さんが日射病か何かでぶっ倒れてしまう。医者を呼ぶことになるが、無医村なものだから、ある男が山を越えて隣村まで医者を呼びにいく。どうやら昨日の残りのちしゃを食べたのが原因ではないか、夏のちしゃは…

青菜

参照:桂枝雀 青菜暑い時分に植木屋さんが一仕事終えると、その家の旦那さんがお酒を付き合ってくれといって、本音は植木屋さんを労うのだろう、良く冷えた柳陰という焼酎とみりんを合わせたお酒を振舞ってあげる。肴には鯉の洗いだ。植木屋さんはこんな贅沢…