お初徳兵衛 馴れ初め


参照:古今亭志ん生


船徳」では満足に船を操れなかった徳兵衛も、しっかりと修行を積みながら三年も経過すると、その漕ぎ方のが上手くて男っぷりもいいという評判で、 芸者衆から徳兵衛の船に乗りたいと言われるようになる。
ある日、売れっ子の美人芸者のお初を乗せる。ものすごい夕立が降り始めたので船を繋いでやり過ごそうとする。船の中で二人は酒を飲んだりしていると、お初は七年前の徳兵衛が若旦那だった頃に見かけてから好きになったと言うのだ。二人が向かい合わせに座っているところに雷が落ち、驚いたお初は徳兵衛に抱きつく。


志ん生の噺は駄洒落を言ってる訳でも無いのに笑いが絶えない。話の流れがすーっと頭に入ってくるので、何も身構えることなく聞くことができる。