2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 置どろ

大工なのだが博打で一文無しどころか借金がまでしている男がいる。 その男の所に泥棒が入ってくる。男はもう度胸が据わっているというのか、投げやりというのか、刃物を持って脅されるのだが、いっそ死んでもいいから殺してくれと言い始める。 泥棒はその男…

 牛褒め

与太郎が主人公。家を新築した叔父の所に呼ばれていく。家の褒め方をあらかじめ父親に教わっていったのだが、それが与太郎のこと、覚えることができず上手くしゃべれない。 大黒柱に節穴があることがあらかじめわかっていたのだが、それを秋葉さんのお札を張…

 妾馬

長屋に住む娘が大名の側室になり、めでたく跡取りを生む。その娘の兄が大名の屋敷に呼ばれるのだが、何せ貧乏なものだから大家に紋付袴、ぞうりまでも借りる。 大名の前に出ても、しゃべりかけられる言葉が上流階級のものだから、兄はことごとく勘違いする。…

 お見立て

吉原の花魁のところに旦那が尋ねてくる。花魁はその旦那のことが嫌いなので、帰って貰うように若い衆に頼む。うまく断らなければいけないので、最初は病気だという理由にするのだが、それでは見舞いたいと言い出すので、今度は旦那のことを想うあまりに食事…

 片棒

ケチでお金持ちの店の主人が自分が死んだ後、三人の息子のうち誰に後を継がせようかと思案する。番頭に誰が良いか相談するのだが、誰と答えるわけにもいかず、かわりに、三人の息子に葬式にどんなお金の使い方をするかで決めたらどうかと提案する。長男は、…