2008-01-01から1年間の記事一覧

読書の意義

PRESIDENT 2008.3.31から知識を学ぶ読書 1.知識の生態系を育てながら読む ->異なった分野の知識を結びつける 2.深い問いを抱きながら読む 3.物語を考えながら読む 4.気になる言葉を心に残しながら読む ->メモ 5.未来を想像しながら読む ->パラダイム展開 知…

男が飼っている猫が突然しゃべり始める。何日かその猫と話をしながら過ごした後、お隣さんにこんな珍しいことがあろうかと話かけると、お隣さんが「何をニャーニャー言っているんだ?」と。笑えるのだが、なにやら恐ろしさも感じてしまう。猫が相手だからだ…

貧乏神

何度も女房に逃げられ、ろくに仕事もしていない男のところに貧乏神がやってくる。貧乏神はその男があまりに情けないのでしばらく面倒をみてやることになり、一緒に生活を始める。 男は相変わらずぐうたらで、おかげで貧乏神は女房のような献身ぶりで男を援助…

竜馬がゆく(八)

竜馬は大政奉還を成功させるため倒幕の動きを抑えなければならなかった。この為、岩倉や西郷らに倒幕をあきらめるように説く。 土佐藩からの大政奉還の提案を受け、徳川慶喜は諸藩を召集しそれを決定する。もしこれが拒否された場合、竜馬は慶喜を刺し自分も…

仮説思考

仕事の進め方で大事なことは答えから発想することだ。課題を分析して答えを出すのではなく、まず答えを出し、それを分析して証明するのである。 その通りだと思う。が、問題なのは最初に発想した「答え」の確からしさではないだろうか。仕事の世界で意思決定…

竜馬がゆく(七)

考明帝の崩御を好機を見た倒幕派が動く。中岡慎太郎は西郷、小松、大久保等と列侯会議のを開催、朝廷の元に島津斉彬、山内容堂、伊予宇和島の伊達宗城、越前福井の松平春嶽の四賢侯で倒幕の構想を纏めようとする。勤皇とも佐幕との態度を決めきれない山内は…

軒付け

浄瑠璃をやる素人の人達が、他所の家の軒にいって聞いてもらうことを軒付けという。さてある浄瑠璃集団が集まって軒付けをやるのだが、なかなか歓迎されない。最後に耳の遠いおばあさんの座敷を借りて演じると、そのおばあさんがは上手だと褒めてくれる。集…

風のガーデン 最終回

テレビドラマ「風のガーデン」の最終回。中井貴一演じる男が死を前にして、子供達に何もしてやれなったと後悔の念と取れることを呟くと、緒形拳演じるその父が「まだやれることがある。最後まで戦う姿を子供達に見せてやれ。」と励ます。もうそんなことを気…

イノベーションへの解 実践編

イノベーションのジレンマから始まってシリーズ第4作になる。クリステンセン氏はイノサイトというコンサル会社を興していたのですね。そこでの実績や経験を経ての事なので内容には重みを感じる。 こうした米国の理論書は読む事が結構重いので、まずは目次に…

時うどん

男二人がお金が15文しか無いのに一杯8文のうどんを食べたいと考える。利口な男は、お金を払うときに、一つ二つ・・と数え八つまでいったときに、「今何時か?」「九つで」、とやって、十、十一・・・と一文ごまかすことに成功する。 一方の男はそれを真似…

安全基地

このキーワードも茂木健一郎氏の講演から拾ってきたもの。ジョン・ボウルビィという人が研究したもので、子供は安心できる人間関係を求めていて、それが得られれば後は勝手に自分が学んでいく、というような事なのだそうだ。安全基地ができるには、そこに愛…

延陽伯

長屋に住む男に嫁さんを世話する話が舞い込んで来る。相手は美人なのだが、困ったことに言葉がバカ丁寧だというのだが、そんな事は構わないと男は嫁に貰う。 所が案の定言葉が通じない。名前は?と聞くと、自分の生い立ちから名前まで漢文のような口調で答え…

竜馬がゆく(六)

第一次長州征討後、幕府は力を回復しつつあり、長州を打ち滅ぼそうとする機運が高まる。そしてここから竜馬の世界観が現実に結びついていくことになる。日本を救うには薩摩と長州が一体となって幕府を倒し、そこから朝廷にもとに一から政府を立ち上げようと…

脳を生かす仕事術

茂木健一郎の最初の教えは、アウトプットする事が学習が強化されるという事。そして、脳は創造することに使うべきであって、今やインターネットでありとあらゆる情報が入手できる時代にあっては脳を暗記に使うべきでは無い、というもの。フラット化し続ける…

八五郎坊主

突然坊主になると言い始めた八五郎、早速知人の紹介で寺に行き、その場で髪を剃って貰って坊主になってしまう。和尚は名前もつけてやろうというので「法春」とつけてくれる。八五郎はふざけてばかりで、「ハシカが軽ければホウシュン(疱瘡)も軽い」などと駄…

竹中平蔵「日本経済の行方」

時流が時流なので予想通りサブプライムローン問題に入るが、多くの人達が不況の原因を安易にサブプライムローンに結び付けているが、今の日本の不況はそれだけが問題ではない、と主張する。 日本が何故弱くなったか?一つは小泉内閣が勧めてきた改革が衰えて…

阿木燿子「自分らしく生きるために」

阿木さんという方はとても上品というか柔らかい話し方をする。阿木燿子といったら、港のヨーコやプレイバック・パート2の歌詞のイメージがあるので意外だった。作詞家という職業を通して、彼女は自分の中に別の世代、別の性別の自分がいることに気がついた…

竜馬がゆく(五)

ここでの大事件は池田屋の変。長州藩を中心とする尊王思想の志士が京都に集まり倒幕を企てようとしているところを、京都守護職の会津藩配下にある新選組がそれを察知してこれを池田屋で襲撃する。幕府は朝廷に手を回して新撰組を褒め称え、結果として長州は…

一人酒盛

引越しした男のところに友人が手伝いにやってくる。男は、何もしかくてもいい、酒だけ飲んで帰ってくれ、というのだが、何かにつけて友人に手伝わせる。あげくには、酒も飲ませないで自分だけが飲んでしまい、酔ったあげくに悪態をつく始末。いい加減に頭に…

愛宕山

京都祇園に遊びに来る旦那が今日は野掛けをしようというので、芸者、舞妓、太鼓持ちを連れて愛宕山を上りに行く。大阪出身の太鼓持ちは日頃山登りに慣れていないのでやっとのことで皆について行く。 山に登ってからは、かわらけなげで遊ぶが、太鼓持ちは上手…

金沢街道で紅葉散策

鎌倉の紅葉を見に行くことにする。鎌倉市観光課が勧めているコースは源氏山方面と金沢街道があるのだが、先日雨が降ったので化粧坂あたりは道が悪いだろうと考え、金沢街道方面に出かけることとした。バスでハイランド入口まで乗っていく。そこから滅多に行…

子ほめ

とぼけた男が聞き間違いである家でただ酒を飲めると勘違いして尋ねる。その家の主人、ただ酒を飲みたいのだったら若く見えるとか、子供の人相がいいとか、お世辞を言えば相手も酒を飲ませてやろうという気になろうというものだとアドバイスする。さてその男…

かぜうどん

冬の夜、うどんやが屋台を引いていく。 博打をやっている連中がヒソヒソ声でうどんを注文する。あまり目立ちたくないということだ。十杯も頼んでお釣りもいらない、これからも食べてくれる、という美味しい商売になった。さて次にまたヒソヒソ声で注文する客…

竜馬がゆく(四)

京都を中心とした騒動が絶えない。当時同じ勤王を主義と掲げていながら不仲だった長州と薩摩。薩摩は会津と結託して朝廷をバックにつけ薩摩を京都から追い出してしまう。土佐は郷士を中心とする勤王一派の頭である武市を京都から連れ戻して幽閉し切腹に追い…

箱根美術館の紅葉

この季節になると例年のように箱根に紅葉を見に行くのだが今年も出かける事にする。目的地は、これもいつもの同じく箱根美術館。ここは緑の苔と紅葉のコントラストが綺麗な庭園とお茶を楽しめる。 天気もよく紅葉も見頃を迎えている。散っている葉も多いので…

竜馬がゆく(三)

竜馬は人生を大きく変える二人の人物と出会う。一人は日本を守る海軍を作ることを幕府に提案する幕臣の勝海舟。もう一人は十歳代に漂流しアメリカ暮らしの後に戻ってきた同じ土佐出身の万次郎。 開国して日本を豊かに艦隊を作ろうと真顔で語るか勝海舟に竜馬…

米揚げ笊

男が笊(いかき)屋、ざる屋の売り手として小遣い稼ぎに雇ってもらう。男は堂島に差し掛かると、「米が揚がる米揚げ笊」という売り言葉が演技が良いというので、ある店の旦那が買ってやるという。男は「あがる」という言葉を連発すると旦那はますます気に入っ…

竜馬がゆく(二)

竜馬は留学期間を終えて土佐藩に戻ってくる。土佐では日本の行く末を憂う武市半平太と親交を深め、また学問も学ぶ。薩長土の三藩連合で幕府を倒そういう気概が高まる中、武市は藩の勤王化の為のクーデターを企て、土佐藩だけでは限界があると感じる竜馬は脱…

竜馬がゆく(一)

お勧めの図書なんかによく登場するということもあって気に掛けていた本だが、なにせ文庫本で全八巻もあるので、途中で挫折しないものかと気後れしてなかなか手がつかなかった。大河テレビの篤姫に坂本竜馬が登場していよいよ興味をそそられたこともあって読…

最後の将軍

司馬遼太郎氏が徳川慶喜を描いた小説。知力と胆力に富むのだが 「百策をほどこし百論を論じても、時勢という魔物には勝てぬ」 と、坂本龍馬が提案した大政奉還を家臣達の反対を押し切って受け入れ、さらには大阪城に移っては西郷隆盛と大久保利通が指揮する…