米揚げ笊

男が笊(いかき)屋、ざる屋の売り手として小遣い稼ぎに雇ってもらう。男は堂島に差し掛かると、「米が揚がる米揚げ笊」という売り言葉が演技が良いというので、ある店の旦那が買ってやるという。男は「あがる」という言葉を連発すると旦那はますます気に入って、男にあれこれをやると言い始める。そんなことをしていると身上が潰れますよ、と言われると、男は、「潰れるような品物と違います」とポンポンざるを叩いてみせる。