貧乏神

何度も女房に逃げられ、ろくに仕事もしていない男のところに貧乏神がやってくる。貧乏神はその男があまりに情けないのでしばらく面倒をみてやることになり、一緒に生活を始める。
男は相変わらずぐうたらで、おかげで貧乏神は女房のような献身ぶりで男を援助する。が、一ヶ月過ぎた頃、貧乏神は堪忍袋の尾が切れてもう出て行くと告げる。
男は、「何の餞別も無いが、次に行くところの世話をする。最近女房と別れた男がいる。」


貧乏神と聞いて真っ先に頭に浮かんだのは、星新一の作品。ひっそりと暮らしていた貧乏神をあるテレビ関係者がテレビ放送で流してしまうと、世の中を不景気が襲う、という話だった。