軒付け

浄瑠璃をやる素人の人達が、他所の家の軒にいって聞いてもらうことを軒付けという。

さてある浄瑠璃集団が集まって軒付けをやるのだが、なかなか歓迎されない。最後に耳の遠いおばあさんの座敷を借りて演じると、そのおばあさんがは上手だと褒めてくれる。集団が、耳が悪いくせに何でわかる?というと、「味噌が腐らない」。おばあさんは味噌のお茶漬けを食べていたのだ。

子供の頃、音痴な歌を歌う人がいると「糠味噌が腐る」といって茶化したことを思い出した。