時うどん

男二人がお金が15文しか無いのに一杯8文のうどんを食べたいと考える。利口な男は、お金を払うときに、一つ二つ・・と数え八つまでいったときに、「今何時か?」「九つで」、とやって、十、十一・・・と一文ごまかすことに成功する。
一方の男はそれを真似ようと、次の日。八つまで数えると、「今何時か?」「五つで」。六つ、七つ・・・


話の途中で枝雀が解説してくれるのだが、昔の日本の時間は今と随分違っていて、今の12時が九つで、2時が八つ、4時が七つ、6時が六つ、8時が五つ、といった具合だなのだそうだ。ちなみに、おやつはお八つからきたという。
ということは、真似をした男は前日に比べて随分早い時間にうどん屋に行ったのに、それを計算に入れないで真似をしたという間抜けさ加減が面白い。


もう一つ知ったこと。
時そばというのが江戸落語にあるが、元ネタは時うどんの方、だそうだ。