一人酒盛

引越しした男のところに友人が手伝いにやってくる。男は、何もしかくてもいい、酒だけ飲んで帰ってくれ、というのだが、何かにつけて友人に手伝わせる。あげくには、酒も飲ませないで自分だけが飲んでしまい、酔ったあげくに悪態をつく始末。いい加減に頭にきた友人は帰ってしまうのだが、丁度やってきたうどんやに、「酒癖が悪い連中だ」と。

最初から最後まで男しかしゃべらない。勿論友人も本当は何かしゃべっているはずなのだが、それをお話の中では、さもしゃべっているように、男が解説するだけ、というところが珍しい。