2009-01-01から1年間の記事一覧

鰻屋

参照:立川談志 「談志百席」男が知人に酒を飲ませてやろうと言い出す。その男が以前鰻屋に寄ったところ、職人が出かけていて鰻を割く事ができないといって丸焼きの鰻を出されたので、文句をつけると酒をタダにしてくれた。今日もその鰻屋には職人がいないみ…

光明寺と蓮の花

蓮の花が咲く時期になってきたのでそれを目当てに鎌倉に出かける。蓮の花を見ることができる寺は数箇所あるが、その中でも光明寺の静かな佇まいが気に入っている。天気が雨模様だということもあって、今回目標にするのは光明寺だけとする。昨年は鎌倉駅から…

小林秀雄「信ずることと考えること」

講演CDから。 ユリ・ゲラー出演のテレビ番組を知人と一緒に見ていて、止まった時計が動くように念じたら動き始めた、という事をこともなげに話し始まる。正直、自分自身、念力があるとは昔から信じていないので、冒頭からビックリさせられる。聴衆も初めは笑…

金明竹

参照:金明竹 柳家小三治 落語百選 夏/ちくま文庫/麻生芳伸骨董屋が話の舞台。旦那が奥に居る間は与太郎が店番をしているのだが、上手とは言えない。雨が降ってきたので軒を借りたいという男にただで傘をやってしまう。旦那はそういうときは「ばらばらにな…

紫陽花とイワタバコと季節外れの萩

紫陽花が見頃の時期になってきたので鎌倉に行くことにする。昨年、長谷寺と成就院に行き、なるほど鎌倉らしい景色を堪能することはできたのだが、あまりに混雑していて、見物コースに入るのに待ち時間があったり、満員電車並の人混みだったりして、気もそが…

道灌

参照:三遊亭金馬 落語百選 夏/ちくま文庫 道灌とは、室町時代の武将、太田道灌の事。八っつあんがご隠居さんの家を訪ねる。ご隠居さんは書画が趣味で沢山の屏風を持っている。その一つに、雨の中を鷹狩りの姿をした武将と、お盆に黄色い花を載せた女が描か…

世界は感情で動く

前著の「経済は感情で動く」に続いて行動経済学を概説したような内容。世界は感情で動く : 行動経済学からみる脳のトラップ作者: マッテオ・モッテルリーニ,泉典子出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2009/01/30メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 105…

記憶力を強くする

偶然本書の存在を知り、アマゾンかなりのコメントがついているので手にとって見る。 記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)作者: 池谷裕二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/01/19メディア: 新書購入: 39人 クリック: …

ハイ・コンセプト

以前読んだ本で、「フラット化する世界」に求められる資質として右脳によるものが重要だというので、本書を思い出す。ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代作者: ダニエル・ピンク,大前研一出版社/メーカー: 三笠書房発売日: 2006/05/08メディ…

フラット化する世界

グリーン革命を読んでその前作のフラット化する世界(原題:The World is Flat)が気になり、ざっと読み返してみる。フラット化する世界 [増補改訂版] (上)作者: トーマスフリードマン,伏見威蕃出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2008/01/19メディア…

グリーン革命

フラット化する世界(原題:World is Flat)で有名な著者によるもので、その続編にような位置付けの作品。原題は、Hot, Flat, and Crowded。グリーン革命(上)作者: トーマス・フリードマン,伏見威蕃出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2009/03/20メデ…

なぜ日本企業では情報共有が進まないのか

少し前にナレッジマネジメントが流行したときがあって、その頃はITベンダがこぞってツールを出していた。その内インターネットではWeb2.0現象が起きて、地球規模で知識が共有されたり創作活動が行われるようになってきた。すると企業内でもWeb2.0を取り入れ…

茂木健一郎「脳をいかして生きる」

朝日カルチャーセンターでの講演。100人くらいはいただろうか、狭い教室が満席になっていた。 今日の講演の流れ。 楽観回路。福澤諭吉は14歳まで字が書けなかったがそこから猛勉強した。蘭学を学んだが横浜では英語が主流な外国語だったので英語を勉強した。…

鎌倉文学館 バラまつり

鎌倉文学館で今日からバラまつりが開催されている。文学館の庭の下の方に沢山の種類のバラが植えられていて丁度見頃を迎えている。 匂いをかいでいくと、紫色のバラは大体匂いが強いようだった。色と匂い、何か関係があるのだろうか。 鎌倉という品種。トゲ…

西行鼓ヶ滝

参照:笑福亭鶴光百人一首にも出てくる歌人、西行法師のお話。 西行法師が三大滝の一つとなっている鼓ヶ滝を訪ねてきてそこで一首、 「伝え聞く鼓ヶ滝に来てみれば 沢辺に咲きしたんぽぽの花」 と詠む。自分でもいい出来だと満足し滝に眺めていると日が暮れ…

坂本龍馬の人生訓

坂本龍馬について司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んでから気になっている。やる事、言う事が非凡で、なんだか作られた人格のような印象を受けた。まあ多少は表現の誇張や脚色もあるのだろうが。大政奉還のような歴史的に重大なことの立役者となったという功…

五月幟

参考:柳家小袁治 初節句の息子を持つ夫婦。叔父が人形を買ってやれといってお金をくれる。女房は夫に金を渡すと酒を飲んでしまうだろうと信用しなかったのだが、夫は自分の役目だといって金を持って出かける。 人形を買いに行く道すがら、当人の弟分が喧嘩…

初めてのアジャイル開発

アジャイル開発手法の全体像を理解したくて何か本を探すことにしたが、例によってアマゾンの売れ行きと書評を参考にして一冊を選ぶ。同じような本の選び方をする人は多いだろうが、売れるものが更に売れるというサイクルがどんどん回ってゆくわけだ。初めて…

経営意思決定の原点

最近本書の著者による意思決定のマネジメントを読んだのがきっかけで、その前作を読んでみる。経営意思決定の原点作者: 清水勝彦出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2008/07/31メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る 企…

14歳からの世界金融危機

サブプライム問題から発展した世界金融危機をわかりやすく解説したもの。45分でわかる! 14歳からの世界金融危機 (45 MINUTES SERIES 1)作者: 池上彰出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2009/02/26メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 43回この商品を含…

新緑の鎌倉

さて、天気も気候もいい時分になってきたし、連休で混雑する一足前の鎌倉を訪ねることにする。 新緑が鮮やかな時期だろうと思っていた。山肌も道端も寺の境内も、葉っぱの若々しい緑色に覆われて、爽やかな気分にさせてくれる。 極楽寺駅から鎌倉駅に向かっ…

愛宕山

参照:特選!! 米朝 落語全集 第八集 枝雀落語大全(31) 愛宕山の冒頭で一行が出かける時の描写がとても気に入っている。 ぞろぞろと一同が共をいたしまして鴨川を渡ります。どんどんどんどん西へ進んで二条のお城のしりめにころして、野辺に出てまいりますと…

ウィキノミクス

原題はWIKINOMICS。WikipediaとEconomicsの造語らしい。原書を見た訳では無いがそんな感じだろうか。つまり、Wikipediaが代表するような地球規模で共同作業がすすむようなマスコラボレーションが、現在の経済活動・企業活動に極めて大きな影響を与えている、…

日本でいちばん大切にしたい会社

会社は誰のものかという問いは良く目にも耳にもする。そして欧米企業の考えの多くに沿って、それは株主のものだという解説が多いのも事実。その考えに沿えばぶれない経営が可能になるという意見もあったりして、それはそれで正しいと思うのだが、この本の主…

さらばアメリカ

最初のサブプライム問題の分析と、最後の日本の選択肢の提案は興味深く読んだ。が、中ほどはアメリカが何故国際的に威信が無くなったのかを解説してはいるのだが、記述レベルが高いことと、切り口があちこちに及んでいて、状況を理解している読者を前提とし…

現場力を鍛える

現場力を鍛える 「強い現場」をつくる7つの条件作者: 遠藤功出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2004/02/13メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 174回この商品を含むブログ (46件) を見る強い企業の条件を「競争戦略の品質」「オペレーションの品質」…

花見酒

参考:落語百選/麻生芳伸/ちくま文庫 演芸玉手箱 三遊亭小円馬 男二人が花見に乗じて一儲けしようと企む。向島で花見をしている人達が沢山いるのだが、そこで酒を売れば、自前の酒が無くなった人が買うだろうという魂胆だ。二人は金は持っていないので、後…

段葛の桜並木

前から段葛の桜並木が満開になったらさぞかし豪華だろうなと思っていたのだが、丁度今週末から花見には最適だという話なので出かけてみることにした。今年の桜の開花は例年よりも早いという予想だったけど、最近また寒い日が続いていたので結局あまり早くは…

利休にたずねよ

日本語が綺麗で深みがあり、読んでいて引き込まれるように、一気に最後まで読み終えてしまった。利休にたずねよ作者: 山本兼一出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2008/10/25メディア: ハードカバー購入: 4人 クリック: 25回この商品を含むブログ (93件) を…

幕末史

ペリー来航から明治維新を経て西南戦争までの幕末の歴史を描いたもの。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んでから、坂本龍馬以後のことを知りたいと思っていたので丁度良い本が登場したという感じ。幕末史作者: 半藤一利出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/1…