紫陽花とイワタバコと季節外れの萩

紫陽花が見頃の時期になってきたので鎌倉に行くことにする。昨年、長谷寺成就院に行き、なるほど鎌倉らしい景色を堪能することはできたのだが、あまりに混雑していて、見物コースに入るのに待ち時間があったり、満員電車並の人混みだったりして、気もそがれるところもあり、今年はその方面は遠慮することにした。
で、今年は明月院から海蔵寺を巡ることに。


昨年よりも少し早めに訪れたためか、昨年の明月院の紫陽花は幾らか終わっていて切り取られていたが、今回は丁度見頃を迎えている。ここの紫陽花は日本古来の「姫あじさい」ばかりで、青空のように澄んだ青色が清々しい。一般にはもっと色とりどりのピンクや紫がかったものが多いのだが、どういう訳で姫あじさいを普段見ることがないのだろうか。これだけの人が鑑賞に来るのだから、花自体は魅力的なはずなのだが。



紫穂の里で抹茶白玉を。


亀ヶ谷切通を通って海蔵寺方面に向かう。どうもこの道を使うのは今回はじめてみたいだ。人通りも少なくて、あまり使われていない感じ。塀やら崖やらの間を抜けていく途中、イワタバコの群生を二度ほど見つけた。これほど沢山咲いているのは始めて見る。特別に保護されている訳でもないのに、こんな群生を自然な形で咲いているのを偶然見つける事ができて得をした気になる。


海蔵寺は何度か着ているが、鎌倉の中でも気に入っている寺の一つ。言葉で上手く表現出来ないのだが、自然体なのが性に合っているみたいだ。紫陽花にしてもまばらに植えられていて花も素朴な感じ。

季節はずれの萩の花が門の前の石段に垂れ下がっている。

赤い花を着けているが、花の形といい葉っぱの形といい、これも紫陽花なのだろう。

がく(花弁では無い)の周辺になるほどピンク色が濃くなっている。


今日は日差しは強いが、空気が乾燥しているのか風が涼しかった。遠足なのだろうか、小学生のグループがあちこちでお寺見物をしていた。