河豚鍋

参照:桂吉朝

河豚を貰った旦那、鍋にしたものの食べるのが怖い。知人に先に食べるように勧めるが、河豚だと知るとやっぱり怖い。そこで、やってきたおこもさんに与え、どうやら食べてもなんともなかったようなので二人はやっと安心して箸をつける。食べ始めるとこれが旨くて閉めの雑炊まで堪能する。すると先のおこもさんがやってくる。また食べ物をねだりに来たのかと思いきや、まだ河豚は食べてなくて、二人が無事なのを確かめに来ただけだった。


高級素材の河豚なので我先に食べてもよさそうなのだが誰もなかなか食べようとしない。余程気が小さい男達だと思っていたのだが、どうもそういう事情ではないらしい。河豚の料理は免許が必要なのだが、それは比較的最近のことで、1947年の食品衛生法の制定以降に各都道府県で条例が制定されていったらしい。江戸時代では、河豚料理を禁止していた藩もあったらしい。