いらちの愛宕詣り

いらちとはせっかちな人の事。そのいらちの男、知人に直す為に愛宕さんにお参りに行くことを勧められる。いらちなので早速出かけようと気がはやる。なんとか翌朝出かけるのだが、方角を間違えたり、間違えてお賽銭を沢山入れたり、まあそそっかしい事。
帰り道弁当を食べようと風呂敷を空けようとすると、なんと女房の腰巻にマクラがくるんであった。これに腹を立てた男は帰るなり女房に暴力を振るう、と思ったら隣の家だった。自分の家に帰って本当の女房に「先ほどは失礼しました」と。