ケースで学ぶTOC思考プロセス

制約条件の理論、TOC(Theory of Constraints)は、生産管理においてはボトルネックスループットを決定するのであり、スループットを上げる為にはそこに焦点を当てるべきだとする理論で有名だが、本書はそのTOCの考えを意思決定の場に持ち込んだ「思考プロセス」への応用を、事例を使って解説しようとしたもの。

一通り読んで理解したことは、本手法の技法は比較的簡単、本手法に頼りたくなるような状況は複雑、だということだ。色々な課題やアイディアが浮かんでは来るのだが堂々巡りしてしまう、とか、関係者の問題意識の前提が違っているが故にいつまでも議論が前に進まない、というようなときに応用が利きそうだ。