不動坊

不動坊という男が急に死んでしまい、女房が一人になってしまう。借金も抱えていたこともあって、ある人が世話をして、同じ長屋に住む利吉という男と再婚する。
面白くないのはやはり同じ長屋にするほかの男達。ひがんでしまい、なんとか利吉に悪さしてやろうと画策する。それで思いついたのは、いんちきの不動坊の幽霊を出して脅かしてやろうという作戦。

さて、その作戦を実行する日になり、火の玉を作るアルコールを出そうとするとビンから出ない。それもそのはずで、仲間にアルコールを買いにやるのだが、聴き間違えて餡子を買ってきたという訳だ。
とりあえず不動坊の幽霊のふりをして、利吉をおどかそうのだが、本人は大しておどろかないどころか、借金を肩代わりするのは自分なんだからお礼を言われてもいいくらいだと迫る。利吉が幽霊のすそを引っ張るとビンもろとも1階に落ちてきたから、利吉も怒ってしまう。

そこで、「餡子にあんなに火がついた」と。