七度狐

煮売屋を訪れた男二人。一方が店に置いてあるイカ木の芽和えを食べたいと懇願するのだが、それは特別なイベントの為に作ったものなので出すことは出来ないと言われるにもかかわらず、ちゃっかりすり鉢ごと失敬して店を急いで出る。食べ終わったすり鉢を放り出すと狐にぶち当たる、その狐が二人にバチを与えてやるという。
最初は、川があるように見せて、二人を足止めを食らわせる。
二度目は、早く夜が来てそれで尼寺が丁度よくあったように見せかけて、尼寺に泊まらせるように仕向けて怖い目を見せる。
結局は狐の仕業と判り捕まえようとしてやっと尻尾を捕まえたと思ったら、大根を抜いていた、と。

食べ物屋から道路へ、尼寺へ、墓場まで出てくるそのテンポは全く予想がつかない。