どうらんの幸助

どうらんの幸助とはあだ名で、腰に大きな胴乱をぶら下げているからそう呼ばれている。
彼は遊びという遊びはやらないのだが、ただ喧嘩を仲裁するのが大好きな性分だ。
そこに付け込んだ二人組み。喧嘩を芝居でやって、どうらんの幸助から酒をちゃっかりおごって貰う。

話は後半に移る。浄瑠璃を聞いたどうらんの幸助。作り話とは知らず、その中に出てくる京都での揉め事を仲裁しようと京都に行くことにした。汽車があるのだが、匂いがいやなのでと船で行くことにした。
さて、当の家に行くと、どうやら浄瑠璃の話と感づいた相手方。二人は心中したと説明する。どうらんの幸助、「手遅れだった。やっぱり汽車で来ればよかった」というおち。