ちしゃ医者

ある男が赤壁という医者の元に夜中に呼びに来る。曰く、病人がいるのだがもうもたない事が判っているのだが、医者が居ないと格好がつかないので来てくれと。
男と家の者が籠を担いで駆けつけている最中に、もう死んでしまったという連絡が入る。男も帰ってしまう。仕方がないので医者も籠を担ぐことになる。
そうしていると出会った手水(ちょうず)屋さんが片棒を担いでくれることになるのだが、籠に医者が小便桶と一緒に乗ることになる。

立ち寄ったお婆さんに、籠の中は何があるのか聞かれ、医者と答えたのだがちしゃと勘違いされてしまう。お婆さんが籠に手を入れて桶の中身を医者の顔を撫で回すと、驚いて足でお婆さんを蹴るのだが、家の男曰く「足でよかった。手に掛かると命が危ない」というオチ。

ちしゃとはレタスの事らしい。