狸の化寺

ある村で畦が壊れたのでそれを工事して貰おうと土木工事屋さんを呼ぶ。大勢で来たので一箇所に纏まって泊まる宿も無く、寺に泊まろうと言い出すのだが、その寺はなにやら怪しい寺で入っていった者が帰って来ないというのだ。それでも皆は怖いもの知らずで構わずに泊まることになる。

さて、夜になると怪しい影が出て来たので皆でそれを追い詰めると、なんと正体は狸だ。逃げた末に欄間に上るとそこには天人の彫り物が沢山あり、狸もそれに紛れて化けている。それでも目つきが違うというのでばれて棒でつかれてしまうと、天人の動きに合わせて流れるように舞を舞い始め、「金が擦れる」とつぶやく。


棒でつかれてゆれ始めて舞を舞うように見える天人の彫り物というのがどんなものなのかがイメージできないのだが。。