豆大福と焼酎と瑞泉寺


鎌倉の瑞泉寺に出かける事にする。なにもこんな暑い日に出かける事もないのだが、夏休みになって少し食べ過ぎたらしく腹回りが気になってきた為、少しでも解消しようという訳だ。この時期が見所の寺はどこなのか、いまひとつ思い当たらないので、適当に鎌倉の東側にしようかという訳で瑞泉寺に落ち着いた。

実はもうひとつお目当てがあって、鎌倉駅から瑞泉寺に向かう途中にある老舗の和菓子屋「旭屋本店」で、ここの豆大福はかなりの人気らしいというので何時かは食べてみたいと思っていた。傷むといけないので帰りに買いたいのだがお昼くらいまで残っているかと尋ねると、親切に取り置いてくれるというのでそうして貰う。
さらに進むと「山田屋本店」という酒屋が道沿いに現れたのだが、ドア越しにちょっと覗くと、芋焼酎「海」が目に入ったので興味をそそられてつい寄ってしまう。芋焼酎の種類が多いことを確かめた後は、店の人に瑞泉寺までの道を念のために確認してから先に進む。
途中、予定もしていなかった、菅原道真を祀る荏柄天神社(えがらてんじんじゃ)、後醍醐天皇の子供の護良親王を祀る鎌倉宮を参拝。

瑞泉寺の山門の手前に階段が続くが両脇から杉や楓などの緑が覆うようにかぶさり、気分的にも涼しいたたずまいを演出する。ここは冬の間の水仙で有名なのは知っているのだが、案の定十時過ぎの時間だが人陰はまばらだ。本堂の裏手には岩肌を掘って作成した庭園があるのだが、十分に手入れが行き届かないのか、雑草が茂っていて趣深さはいまひとつのようだった。


帰りには酒屋にもう一度寄る。芋焼酎だけでなく、他の焼酎と日本酒があるのだが、どれも種類が多く、自分の目・口・鼻で選んだものがおいてある、そんな印象を受ける。オンザロックに良いという主人がお勧めの一本を購入。
最後に、取りおいてもらったいた豆大福を手にして、今日はおしまい。