うなぎ屋


ある男が知り合いを誘ってうなぎ屋に行こうと誘う。そのうなぎ屋というのは、最近職人がいなくなったのに、素人の自分が料理をやっているというのだ。
さて両名がうなぎ屋を訪ね、うなぎ屋がうなぎをつかもうとするとうなぎがツルツルとすべるものだから、うなぎ屋は捕まえようと店の外に出てしまう。両名がどこにいくんだと尋ねると、
「前に回って、うなぎに聞いてくれ」と。

うなぎを生きているところから料理してくれる話だが、特別高級な店だというようには描かれていない。きっとありきたりのうなぎ屋なのだろうと想像するのだが、今の時分、そのような料理を出すとしたら高級料亭くらいだろう。昔の食生活の贅沢な側面を見た気がする。