次の御用日

お店の主人が丁稚を連れ立って縫物屋に出かける。その途中大きな男に驚かされて主人は健忘症にかかってしまう。
店の人はその男を訴え、関係者は奉行所に呼ばれる。丁稚はその時の状況を奉行に説明する。男が「あっ」と大きな声を出したのが原因だという。奉行は男に「あっ」と言ったのかと問いかけるが男は「あっ」と言ったりはしないと答える。しばらくその問いかけが続いた挙句、奉行は「あっ」というのに疲れて、「また次の御用日にする」とあきらめてしまう。

「あっ」という声次第で楽しみかたが替わってくる作品。枝雀の奇声(?)が連発するのを聞いていると笑いをこらえられない。