西の魔女が死んだ

不登校になった女の子とその祖母のふれあいを描いた小説。
女の子は祖母の家で二人で暮らし始める。祖母は不思議な能力、といっても超能力という事でもなく、将来を感じ取る能力とでもいうのか、そういう能力を持つことを魔女といったりするのだが、女の子はその能力を身に付けたいという。
祖母は、規則正しい生活が基本だといい、それと自分のことは自分で決定することだというような事を諭す。女の子は自然に触れ合い、ちょっとした事件に心を揺れ動かされながらも、自分が不登校となった事の本当の理由に正面から向き合う事ができる。

不登校になった自分に向き合う女の子の成長ぶりが感動的な作品。だれしも悩みはあるだろうが、子供だけでなく年齢を超えて勇気付けられる作品だとおもう。