宿屋仇

男三人が宿に泊まって芸者を呼んで騒いでいる。と、隣の部屋に泊まっている侍が、騒がしくて寝られないというので、宿の人に止めるように言って貰う。男三人は残念に思いながらも相手が侍だと聞くと下手に逆らう訳には行かない。
芸者遊びは止めたのはいいのだが、すぐに寝れるものでもなく、相撲遊びを始めてまた侍から注意される。次には一人が昔もてた話をし始めるとそれももり上がる。侍は話を聞いていて隣の客は自分の仇だとわかったと言う。びっくりした男はそれは他人の話だと弁解するのだが、もう侍は収まらない、翌日三人とも斬ってしまうと言い放つ。

夜が明けて、男三人も宿のものも寝られないで神妙にしていると、侍は「あれは嘘だ。そうしなかったら寝られなかった。」