落語の歴史

落語とはいつからどのように生まれたのか、その起源を知りたくて手にした本だ。

そもそもは、その場限りの話や笑い話だったのが、語り伝えられたり書き物にされたりして形を整えていく、さらにサゲという結末がついてきたのが戦国時代末だという。
戦国大名は無聊を慰めたり見聞を広めたり教養を高めたりするために「御伽衆」という人達を抱えていて、その人たちは武芸者だったり学者だったり茶人だったり、色んな道の人をそろえていたそうだ。

そして江戸時代になり、自身が演じた笑い話を集大成にするという人が現れ、更に街頭や神社・境内で噺をする人が現れ、そうした人は噺を専業にする人達であり、ここに落語家という職業が出来たといえるのだろうという訳だ。