鎌倉、秋の気配

今日は鎌倉五山第三位の寿福寺を目当てに出かける。
山門に入ると人はまばらにしかいない。山門から本堂まで参道がまっすぐに繋がっていて両脇には杉が覆うように立って、静けさを一層際立たせてくれる。
残念ながら拝観はできない。が、門から見た庭は手入れが行き届いていて気持ちが良い。

まだお昼には早いので先に進む。道すがら、秋の気配を感じさせる草木が目に入る。こうしたのが至極自然にあるのが鎌倉ならではの味わい深さだ。


色付いた蔦の仲間と思しきもの


ホトトギス


ムラサキシキブ

海蔵寺へ。萩が石段を覆いつくすように茂っているが、残念ながら花はもう終わっている。来年は9月頃に来て見たい。
境内に入ると高さは2メートルはあろうかというシオンが目に入る。これほどのものは見たことがない。

裏の庭には残念ながら入れないがここも手入れが行き届いている。

化粧坂切通に向かう。多少の山路は想像していたのだが、これほどの急勾配だとは驚いた。あまり距離が無いから良かったものの、それでも汗がにじむ。

本日のもう一つの狙いの銭洗弁財天に到着。洞窟の向こうにあるという佇まいは良いのだが、入り口のすぐ横に大判焼の屋台があるので少々幻滅。更に洞窟の向こうを見てビックリ、人だかりがすごいし、店はあるし。有名どころだからこんなものか、と心を切り替えて、皆さんに混じって素直にお金を洗うことにする。


帰りの道端で見たシュウメイギク

まだ少し暑くて、今日も長袖だと汗ばむくらいだったが、秋が訪れている事を教えてくれる鎌倉だった。